妊婦さんが温泉に入るための注意事項や感染症
温泉施設によっては、妊娠中の女性が入浴することをお断りしているところもあるかと思います。
最近まで温泉施設で定めている「一般的禁忌症」の中には、妊婦が含まれていることが多く、法令で避けるべきと規定されていることもありました。
しかし、2014年の1月には実に32年ぶりに規定が見直され、禁忌症に妊婦と記載することが撤廃になったのです。
温泉成分が妊婦さん自身にどんな影響を与えるか、はっきり分からないどころか根拠が全くないということが分かったのです。
なぜ温泉施設が妊婦さんをお断りしていたのか…それは、温泉に入浴したことで体調が悪くなったり、転倒によって妊娠経過に悪影響を与えたときことを懸念しているとも考えられます。
温泉施設内で起こった妊娠経過の異変について、責任を問われてしまう可能性もあるからです。
実際のところ、温泉施設を利用するかどうかというのは妊婦さんの自己責任です。
万が一、体調が悪くなったり転倒してしまわないよう、自分自身で配慮しておくことが大事になります。そこで、妊娠中の旅行やリフレッシュで温泉に入るときの心得を考えてみましょう。
長時間の入浴で体調が悪くなることも
妊娠中は、長時間の入浴は避けるべきと言われています。入浴って意外に体力の消耗の激しいものですし、体を温めすぎると羊水の温度が上がってしまうので赤ちゃんに影響が出る可能性もあります。
特に、温泉によっては熱めの温度のお湯である場所も多く、普段の入浴よりものぼせやすい可能性もあります。貧血症状が出てしまったりすることもあるので、十分注意が必要です。
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妊婦さんが温泉に入浴する場合、一人で入るのはなるべく避けましょう。万が一体調が悪くなったときに手を貸してくれる人と一緒に入るように心がけて下さい。
温泉宿の場合、個室露天などのある部屋を選ぶというのも良い方法です。
温泉に入るときは転倒に注意
最も注意すべきなのは、転倒です。裸で利用する場所ですし、とても滑りやすい岩場の温泉などでは転倒して怪我をする危険も付きまといます。
お腹が大きく重たくなってくる妊娠後期は特に、体のバランスを崩して転びやすくなるので注意しましょう。
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ただ、転倒は階段や道路、家のお風呂など様々な場所で起こる危険性のあるもの。
濡れているので滑りやすい場所ではありますが、転ぶことを怖がって温泉利用をあきらめるというのも臆病すぎるように感じます。
やはりひとりきりで入浴せず、誰か一緒に入ってくれる人がいると安心です。もしくは個室の家族風呂などを利用するのもおすすめです。
人目につきやすい
お腹の大きな妊婦さんの温泉利用は、周囲から見ても「危なっかしい」と感じられることもあり、人目が集まりやすいとも言えます。
筆者も以前、妊娠7ヶ月くらいで地域の温泉施設に行ったことがありますが、年配の方に珍しがられてよく声をかけられました。
「今何ヶ月なの?楽しみね〜!」と親しげに話しかけて下さるのはとても嬉しいことなのですが、話を切り上げるタイミングに困りなかなかお風呂から出られず、のぼせそうになったことも…。
こうして周囲の注目を集めてしまうこともあるので注意が必要ですね。
感染症について
温泉や銭湯などの大衆浴場では、感染症の危険もあると言われています。
妊婦さんが感染症にかかるとお腹の赤ちゃんも菌に感染してしまうことになるので、非常に危険です。妊娠中は免疫力も弱まっているので十分注意しましょう。
感染する場所というのは、実はお湯の中ではなくサウナや脱衣所などのスペースが多いと言われています。温泉選びをするときには口コミなどを参考に、衛生面重視で選ぶという人も多いようです。
妊婦さんを歓迎している温泉宿などもありますので参考にしてみましょう。
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