産後の肥立ち期の正しい過ごし方
みなさんは、産後の肥立ちという言葉を聞いたことがありますか?少々古い言葉なので、現代の若い女性の間で使われる機会は減っていると思います。
明治期以前の日本は、現代の女性のように順調に産後の回復がされないことが多かったのです。今でこそ、無理な家事や運動をせずにゆったり過ごしていれば、多くの場合が順調に元の体に戻ることができます。
しかし、昔の女性は栄養を十分にとることができないケースも多く、出産により体力を激しく消耗します。その回復にも時間が掛かるため、出産後2ヶ月間程度はやせ細った体になったと言われているのです。
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産後の肥立ちが良くないと、どのような悪影響があったのでしょうか。まず、現代の女性でも注意したい「貧血」です。貧血状態がひどく、寝たままの生活をすることも多かったようです。
体調が優れない、また体力が回復しないままずっと寝たきりで過ごすことで、筋力や内臓機能の回復も遅くなります。
この状態があまり長く続く場合、抵抗力や免疫力の低下も引き起こすため非常に危険。中には子宮、産道などに細菌が入りこんで繁殖し、死亡してしまう例もあったようです。
現代の産後の肥立ち
現代でも、産後1〜2ヶ月程度は、無理をせずに安静に過ごすのが良いと言われています。そのため、里帰り出産を選択したり、両親の手伝いをお願いする家庭も多いのでは。
しかし、現代では明治期の”産後の肥立ち”のように、敏感になりすぎる必要もないと思います。栄養状態も良く、健康であれば次第に回復していくことが大半ではないでしょうか。
家の中の軽い家事くらいは、産後2週間をすぎたら再開しても良いという医師の指導もあります。
産後の肥立ちに関する指導は、医師によっても大きく異なるようです。1ヶ月まではとにかく安静に、と言う医師もいれば、家事や育児はどんどん始めていくようにと指示する医師もいます。
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実際どれが一番正しいのか・・・というのは分からないものです。
自分の体調次第で無理のない範囲であれば、適度に体を動かすというのも回復への近道になる場合もあるのかも。
上のお子さんがいる場合はそうそう安静にもしていられないかもしれません。
あまり長い期間家事をお休みすると、復帰してからの自分の負担も大きく感じてしまうという可能性も否定できませんね。体調や体力の回復の様子を見つつ、臨機応変に過ごしていきましょう。
日本人と欧米人、産後の過ごし方
一方日本人は、欧米人に比べて産後の回復に時間がかかるとも言われています。
体格は小柄、食生活面でも欧米人より圧倒的に小食の人が多い日本人。それが長寿や健康の秘訣でもあるわけですが、その分産後の回復力には違いがあるようです。
また、日本では現在高齢出産が非常に増加しています。もちろん回復力と言うのは、年齢と共に下がってしまうものです。
若い20代で出産するより40代での出産の方が、やはり産後の肥立ちが悪くなる可能性が高まります。
特に持病がある方や、体力や抵抗力の弱い体質の人などは要注意。産後6〜8週間前後は、なるべく横になって過ごして無理をしないように気をつけるべきでしょう。
出産後の様子は人それぞれ
よく、ネット上の質問投稿サイトなどで見かけるのが「産後、お手伝いや里帰りなしで頑張った方いますか?」という質問。もちろん、こういうケースは実際にあるのかな?と参考にすることは大事ですよね。
しかし、産後の肥立ちには個人差が大きいものです。若くてもなかなか回復しない人もいれば、高齢出産でも産後の回復力が高い人もいます。一概に「こういうケースなら大丈夫」とは言い切れないもの。
一番安心なのは、やはり里帰り出産やお手伝いを頼むことです。自分の体質や体力などは、自分自身が一番良く分かっていることだと思います。それらを考慮して、産後の肥立ち期の過ごし方を考えてみましょう。
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