子宮頸管が短いと言われたら切迫早産で入院になるの?
はじめての妊娠では聞きなれない言葉がたくさん出てきますが、『子宮頸管』もその一つではないでしょうか?
子宮頚管について調べると『入院』という単語も出てきて不安になった方もいるのではないかと思います。
「どこの部分?気にしたほうがいいの??」という疑問について紹介していきます。
子宮頚管はここです!
写真左側いっぱいに写っているお月さまのように見える大きな丸いものが赤ちゃんの頭になります。
緑の長丸が内子宮口です。そして赤の⇔が子宮頚管になります。
早産になりかける状態を『切迫早産』といいますが、子宮頚管が短くなってくると切迫早産と診断されて入院になることがあります。
赤ちゃんはもちろん、入院ともなれば自分の生活にも直接関わってくることなので子宮頸管長を気にする人が多いんですね。
また、『子宮頸管無筋力症』という可能性もあります。この診断がされた場合は手術となります。
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平均的な子宮頸管長は3.5cm前後くらいあります。
上記のエコー写真では左下に1.44cmとあるので、かなり短くなってきています。
出産が近づくと短くなっていき、子宮口が開いてきてだんだんお産の準備がはじまります。
週数の浅いうちから子宮頸管が短くなり子宮口が開き、そのまま出産になると赤ちゃんが未熟なまま産まれてしまう早産になってしまいます。
<母体に原因がある場合>
子宮頸管無筋力症(頸管の強度が低い)は、手術で頸管を縛ることで早産を防止します。
羊膜で炎症が起きているとき(破水しやすい状態)もお産が進みます。
<赤ちゃんの重さに母体が耐えられなくなった場合>
そのまんまですが、赤ちゃんの成長とともに重みが増して子宮頸管が短くなります。
その場合張り止めの薬で早産を防止することになります。
子宮頸管長はエコーで計測しますが、診る人によって誤差があります。
また、医師や病院の判断で指示が出されるので、短くなっていても絶対入院となるわけではありません。
週数や子宮口の状態、その人の生活などを考慮して判断されるようです。
子宮口は触診で確認されます。
「柔らかくなっている」「開いてきている」「開いている」という感じで教えてもらえます。
子宮口が開くと赤ちゃんを包んでいる膜が露出してしまいます。
安静と投薬で子宮頸管長は伸びるのですが、一度短くなっているので、伸びたからといって油断できません。
伸びてはいるけどいつでも短くなってしまう状態に変わりないのです。
子宮口にも同じことが言えます。
助産師さん曰く「例えるなら、初産婦はチクワくらい、経産婦はマシュマロくらいの硬さ」らしく柔らかい経産婦のほうが開きやすいそうです。
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子宮頚管が短いだけという場合は投薬と自宅安静で様子見となることが多いのですが、
週数が浅く、投薬でも改善が見られない場合や、早産マーカーで陽性反応がある場合には入院となることがほとんどです。
早産マーカーテストはおりものの状態から炎症が疑われる場合に行われます。
入院中は安静が基本なので行動制限があり、24時間点滴となります。
状態に合わせて点滴内容は変わりますし、点滴をやめるタイミングも人それぞれです。
子宮頸管長や子宮口の状態は健診を受けなければわかりませんが下記のような自覚症状が見られる場合もあります。
- 出血
- お腹の張り(1時間のうち4回以上の張り、規則的な張り、強い張り)
- 破水(少量〜)
お腹の張りは分かりにくい人もいます。
動いていると分かりにくいので仕事をしている人は特に気づきにくいです。
子宮頸管まとめ
妊娠後期になると赤ちゃんも大きくなり、赤ちゃんの重さで子宮口や子宮頸管に変化が起きやすくなります。
後期であれば、入院にはならず安静と投薬のみで様子見になることが多いようです。
37週以前の出産は早産扱いとなりますが、35週以降であれば赤ちゃんの機能もほとんど出来上がっていて、後遺症が残ることはほぼないです。
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