赤ちゃんが母乳を吐く原因と改善方法
大人の感覚だと「吐く」というのは病気の症状という印象が強いですよね。なので、赤ちゃんが母乳をゲボっと多量に吐いたりするとびっくりすると思います。
基本的に、赤ちゃんが母乳を吐くのは「普通」なことです。異常ではないので心配する必要はありませんが、赤ちゃんからのお腹いっぱいのサインであることも多いので、見逃がしてもいけません。
新生児の赤ちゃんはまだ「お腹がいっぱい」という感覚がありません。なので、与えれば与えただけ飲んでしまうために母乳がたくさん出ていると飲みすぎてしまうものなのです。
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授乳の度に赤ちゃんが吐くようでしたら、もしかすると母乳が出すぎている可能性があります。赤ちゃんに授乳した後もまだ胸が張るようでしたら、搾乳して捨ててしまって良いでしょう。
そして、小さな赤ちゃんの体の構造は大人のように、胃の中のものをしっかり仕舞うことができないのも原因のひとつです。胃の入り口の蓋がまだしっかり閉まらず、胃もまっすぐな形をしています。
そのため体勢を少し変えたり、お腹を押されたりしただけで吐くことがあるのです。
ゲップをさせたり授乳する角度や、片方の胸に変えるときなどに赤ちゃんを動かすと吐くのは、体の構造上の問題なので心配要りません。
赤ちゃんの体重に注意してみよう
赤ちゃんの体質によっても、母乳をよく吐く子とあまり吐かない子がいます。
多量の母乳を吐いてしまうと、しっかり体に栄養が吸収されていないのではと不安になることもあると思います。
そんなときは体重の増え方に注目してみましょう。新生児から生後3ヶ月までの間は、最も体重の増え方に注目したい時期です。
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母乳の量のコントロールもこの時期は非常に大事で、軌道に乗るかどうかも決まってくるときですよね。
赤ちゃんが1日当たり、25グラム〜30グラム程度体重増加があるのであれば、問題ありません。吐く量が多くても、それ以上に体に吸収されているということになるので安心です。
母乳を吐かない赤ちゃんでも、1日20グラム以下の体重増加だと「授乳量が少ない」と判断されます。母乳を吐く頻度が高い、または吐く量が多い場合はそれが原因している可能性も考えられます。
反対に、体重増加のペースが早い場合は医師や保健師などから増えすぎを指摘されることもあります。授乳後に母乳を吐くのであれば、飲ませすぎている恐れがあるので量を調整して下さい。
寂しさを紛らわしてあげよう
母乳を吐く原因は、与えすぎの可能性が高いとお話しました。
でも、飲ませすぎてしまうのには「赤ちゃんが欲しがって泣くから」という理由を挙げるお母さんが多いんですよね。
おっぱいを離すと嫌がって泣くので、まだ足りないんだと思ってどんどん与えてしまうんです。
もちろん、母乳は欲しがるだけ与えて良いとされています。でも、吐く量が多い時は量を制限する必要があります。
乳首を離すと泣いてしまうというのは、もっと飲みたいわけではなく口寂しくなってしまうから、という場合が多いです。
赤ちゃんは精神安定のためにお母さんのおっぱいを吸いますので、吸い付く行為というのは栄養補給のためだけではないんですね。
例えば授乳が終わっても泣き止まないのであれば、おしゃぶりを与えたり指しゃぶりをあえて促して、他の方法で口寂しさを紛らわしてあげると効果的です。
おしゃぶりは生後1ヶ月ごろから使えるものもありますが、母乳中心の赤ちゃんは嫌ってしまうことも多いですが・・・。
また、授乳後も抱っこをしてしばらくゆらゆらと揺らして寝かせてみるようにしましょう。寝かしつけを授乳に頼りきっていると、与えすぎによる吐き戻しが多くなります。
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