単なるつわりじゃない!妊娠悪阻の危険性とは?
妊娠すると吐き気や嘔吐などを引き起こす、つわりが起こるもの。全く症状の出ない人もいるのですが、ほとんどの人がつわりによる体調変化を感じるものです。
しかし、単なるつわりと妊娠悪阻を混同して解釈している人が多い様子。
「妊娠悪阻(にんしんおそ)」とは、病院で何らかの処置をしてもらう必要がある状態のことを言います。悪阻と書いてつわりと読めることから、妊娠悪阻とつわりを同じものだと思っている人も多いのです!
ネットの情報なども、妊娠悪阻=つわりのこととして説明していることもあります。症状的には同じですが、程度が違うことで対処法も変わってきます。
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妊娠する女性の、約0.1〜1%は妊娠悪阻状態になると言われています。数的には非常に少ないので、ほとんどの妊婦さんはつわりを自力で乗り越えられるでしょう。
しかし、実際につわりで入院するという事例はあるもの。尚且つ「つわりがつらいからって病院に行くのはちょっと気が引ける」とか、「病院に行ってもつわりを治すことはできない」と思ってあきらめてしまうケースもあります。
決して他人事と思わずに、正しい知識を見につけて妊娠初期を乗り切って欲しいと思います。
妊娠悪阻と診断される場合とは?
つわりは軽度から重度まで個人差が大きいもの。しかし、正しく判断して病院を受診しないと、母体や胎児に悪い影響を与えてしまいます。
もしかして妊娠悪阻かも?と感じている人は、以下の項目をチェックしてみて下さい。
- 1週間で体重が2〜3kg減っている
- 妊娠前よりも5kg以上体重が減っている
- 水を飲んでも吐いてしまう
- 体力の低下が激しく、立つことや歩行が困難
このような症状が1項目でも当てはまる場合、病院へ行って相談してみましょう。
特に水分がとれない程の吐き気や嘔吐の場合、体が危険にさらされます。
脱水症状などを起こしてしまうと、お腹の赤ちゃんだけでなく母体も非常に危険です。場合によっては病院への入院を勧められることもあります。
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脱水症状になっていないかチェック!
つわりがひどく、ものを食べたり飲んだりするのが難しい人は、脱水症状に陥ってしまう可能性があります。まずは自分でできるセルフチェックをしてみましょう。
- 肌がカサカサして、たるんでいる
- 口の中が乾く
- 尿の回数や量が極端に少なくなる
- 突然の体重減少
つわり中は普段より体調が悪くて当然なのですが、このようにあまりにもひどい場合は病院へ行きましょう。
妊娠悪阻中の女性自身だけでなく、夫や家族が異変に気付いてあげられると良いですね。
病院のケアしよう
妊娠悪阻は病院に行くのが一番の対処法です。何を食べても何を飲んでも嘔吐してしまうのであれば、点滴や薬などでの栄養補給をする必要があります。
ビタミン剤などを処方してもらうだけでも、だいぶ栄養が摂取できますし、安心感も出るでしょう。
そして、しばらく絶食状態に陥っていた場合は徐々に食事を普通食に慣らしていく必要がありますね。この食事指導や栄養指導なども行ってくれるので安心です。
妊娠悪阻への偏見をなくそう!
現代の子育て世代の親、またその親世代となると「つわりは精神的なもの」という考えもまだ残っていることがあります。つわりは病気じゃないんだから・・・という言葉をかけられた経験のある女性も数多いです。
また、男性も妊娠による体調の変化を経験することもできませんし、想像するにもたやすいことではありませんよね。中には「妊婦だからってダラダラ過ごすな」という厳しい意見を述べる男性もいます。
このような偏見というものはだいぶなくなってきていると思います。しかし「つわりは赤ちゃんが元気な証拠」という、安易なポジティブシンキングが存在するのは確か。
妊娠悪阻についての正しい知識は、多くの世代の男女に持ってもらいたいと感じます。
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