乳児の鼻づまりが起こる原因や軽減方法
乳児はよく鼻水を出すものですし、鼻づまりを起こして苦しそうになってしまうことも多いんですよね。なぜ乳児ってこんなにも鼻づまりの頻度が高いのでしょうか。
それは体の構造や、授乳の頻度に原因があるのです。乳児のうちは1日に何度も母乳やミルクを飲むので、喉の奥に液体がまとわりついいている状態が長くなります。喉と鼻は繋がっていますので、鼻の奥にも分泌液が溜まりやすくなってしまうのです。
また乳児の鼻腔は非常に狭いので、鼻水が溜まって停滞しやすいのも特徴。涙や鼻水など分泌液がもともと多いということも原因になります。
さらに大人のように鼻かむことなどもできないので、鼻水や分泌液が固まって鼻づまりを起こしやすいというわけなのです。
もちろん乳児でも風邪による鼻水、鼻づまりを起こすこともありますので状況に応じて小児科や耳鼻科を受診することも必要です。
鼻づまりは蒸気が効果的
鼻づまり程度でしたら、今すぐ病院に連れて行く必要はありません。他の風邪症状がなく、食欲や機嫌に変化がなければホームケアで改善するだけでもOKです。
そこで、効果的なのが「蒸気」や「熱」を使った解消法です。鼻の付け根を蒸しタオルで温め、5分程度置きます。
すると固まった鼻水がスムーズに外に出やすくなるので、そこを市販の鼻水吸い器などで吸い取ったり、お母さんが口で吸い取ってあげましょう。
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くれぐれも蒸しタオルを顔にかけて放置したり、鼻の穴や口を塞いだりしないように注意して下さい。呼吸困難になっては困りますので、蒸しタオル中は目を離さず、すぐに手を貸せる状態で行いましょう。
局所温熱療法と呼ばれ、耳鼻科や小児科でも実践されている方法です。もちろん、乳児だけでなく大人が試しても効果的な方法なんですよ。
また、お風呂に入れたり加湿器を乳児のそばで炊いたりすることでも、鼻づまりが解消することがあります。鼻づまりで耳鼻科にいくと、吸入をしますよね。
これと同じような原理で、蒸気が鼻腔に触れることで患部が温まり、鼻水がスムーズに排出されるようになるのです。
くしゃみで鼻づまりを軽減しよう
乳児は鼻をかむことができませんが、お母さんもうまく鼻水を吸い出してあげることができない・・・そんな悩みを持っていませんか?
確かに鼻水を吸い出すのは結構難しくて、うまくいかないことも多いんですよね。
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そこで、赤ちゃん自身にくしゃみをしてもらって、詰まっている鼻水や鼻くそを出してしまいましょう!
細い綿棒やティッシュのこよりなどで、鼻を刺激してあげるとくしゃみが出ます。くれぐれも奥まで差し込み過ぎないように注意しましょうね。
なかなかくしゃみが出ないという赤ちゃんは、体温が高まったときに試すと効果が出やすくなります。お風呂上りや泣いて運動したあとなどにやってみると、あっさりくしゃみをしてくれたりします。
母乳点鼻とは?
皆さんは母乳点鼻って知っていますか?その名の通りで、母乳を鼻に注してあげることを言います。鼻づまりには、昔から母乳点鼻が効くと言われていて推奨している小児科医も多いです。
やり方は、母乳をスポイトなどで1〜2滴注すだけです。お湯などでやろうとしてしまう人もいますが、普通の水は鼻腔に刺激が強く、しみやすいので止めましょう。
母乳には抗炎症作用があるので、風邪のときの鼻づまりにも効果が高いのです。母乳なら、授乳中に鼻に入ることも多く赤ちゃんも慣れた感覚で低刺激です。
夜中でもいつでもすぐにできるので、一番簡単な鼻づまり解消法だと言えるでしょう。鼻づまりや鼻水で寝苦しいときに試してみてください。
ミルク育児の場合は、残念ながらミルクでは代用できないので他の方法を試みて下さい。
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