乳児の気になる咳…離乳食を工夫して対処しよう
咳は、発熱と同じく代表的な風邪症状のひとつですし、アレルギー反応としても出やすいことで知られています。
咳き込む様子はとても苦しそうですし、実際にひどくなると眠りも浅くなって体力の消耗が激しくなります。
しっかり様子を見守り、それ以外に問題がなければ様子をみて構いません。しかし、熱や鼻水などの症状も一緒に出ている場合は小児科を受診して薬を処方してもらうなどしましょう。
また、ホコリやペットの毛などが舞っている場所では乳児も咳をしやすくなります。清潔な環境づくりを整え、アレルギーが出ないように心掛けましょう。
乳児の咳の鎮め方
乳児が咳をしているときは、まずなるべく安静にさせて外出などを控えましょう。風邪のひき始めのサインだったりすることも多いので、悪化させないためにも慎重に様子を見ましょう。
また日中に咳が軽く出始め、夜になると悪化して眠りにくくなるということもあります。乳児が咳だけで呼吸困難になることはありませんが、気管支炎になると苦しくて眠れないということもしばしばあります。
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乳児から飲める市販の咳止めなどを常備しておき、夜間だけは飲ませてしっかり寝かせてあげるようにしてみましょう。あまりにひどければ夜間の緊急外来で吸入などをしてもらうと格段に良くなります。
また、部屋の湿度などによって咳がひどくなっていることもあります。冬場は部屋の加湿をしっかり行い、こまめに水分補給をさせて喉を乾燥させないようにしましょう。
咳にははちみつが良いと言われますが、乳児にはちみつを与えるのは危険なので避けて下さい。
ボツリヌス菌というものが含まれていて、乳児の胃に入ると繁殖しやすいので決して生のまま舐めさせてはいけません。
離乳食を工夫しよう
咳の出る風邪のときは、喉が腫れていて痛みを伴っていることが多いです。
離乳食も喉越しの良い食べやすいメニューに変えてあげましょう。
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あんをまぜたり、いつもよりよく潰したり水分を多くしたりして、つるっと食べられるように調理してあげて下さい。
咳が出ていてうまく食べられないこともあると思いますが、2〜3日程度なら無理して食べさせなくてもOK。
その代りに母乳やミルク、フォローアップなどの量を調節してあげれば問題ありません。いつまでも食欲が出なくて心配なときは、小児科医に相談しましょう。
咳と喘息の診断
「咳=喘息」とイメージしてしまい、心配になるお母さんも多いのではないでしょうか。
一般的に1歳未満の乳児で喘息とはっきり診断されることはあまり多くありません。しかし、乳児の喘息は実際に「乳児喘息」と呼ばれてガイドラインが設けられています。
喘息の特徴は、ゼーゼー・ヒューヒューという喘鳴が聞こえること。
しかし、風邪をひくと呼吸音から喘鳴が起こることも多いため、一度ゼーゼー・ヒューヒューが聞こえたからと言って、すぐ喘息であると診断できるわけではありません。はっきりと喘息かどうか診断できるのは、2〜5歳くらいまでの間です。
この喘鳴は鼻水の分泌が多いときや咽頭炎などによっても聞かれるものなので、今すぐ喘息の心配をする必要はないでしょう。
ただし、家族や血縁者にアトピーや喘息持ちの人がいる場合、その乳児もアレルギー体質で有る可能性が高く、喘息になる可能性を持っています。今後の様子をしっかり見守っていくことが大事です。
アレルギーというのは生活習慣で良くも悪くもなるものです。ホコリやダニなどのハウスダストの多い場所で暮らしていると、アレルギーレベルが上がってしまうために喘息やアトピーになる可能性も高まります。
今後喘息や他のアレルギーに発展させないよう、空気の衛生管理は徹底することをおすすめします。
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